天敵・宇佐美を完璧に抑え神戸が“ダービー”を制す
神戸がハイプレスでG大阪を破った。ネルシーニョ監督が採用した[4-4-2]の守備で、G大阪の[4-4-2]のポゼッションに対抗。「いつも以上に守備をしてくれた」と岩波が称賛するレアンドロとペドロ・ジュニオールの2トップは果敢にプレスのスイッチを入れ、後ろも運動量を惜しまず連動。攻守に圧倒した神戸が13年以来、8試合ぶりにG大阪との“阪神ダービー”に勝利した。
神戸は守備ブロックを組み、FW二人のうち一人が相手ボランチをケアしながらG大阪のボール回しをゾーンで監視。入ってきたところで厳しく寄せる守備戦術で試合に入った。宇佐美ら質の高い前線への「出し手をつぶす」(三原)という狙いを共有し、G大阪のポゼッションを制限してリズムをつかむ。すると36分、藤田のスルーパスを受けたペドロがクロス。小川が決めて神戸が先制に成功した。
ハードワークを基盤に守備から攻撃をしかける神戸。2トップがG大阪の二人のCBに鋭く寄せ、マンツーマン気味に連動する怒涛のプレッシングを随所に敢行し、攻守にG大阪を圧倒していく。そして58分、ペドロのキープから最後はレアンドロがゴールを決め、G大阪を突き放した。
ACLなどと並行した厳しい日程で臨んだG大阪は後半、運動量が低下。84分に宇佐美のCKをキム・ジョンヤが決めて1点を返したが、宇佐美はシュート1本に抑えられた。ネルシーニョ監督は「ヴィッセルにとって大事な勝利」と攻守に戦術を体現した選手を称え、「動きの部分で相手を上回る必要があった」とハードワークを完遂したペドロも頬を緩める。ハードワークと戦術をシンクロさせた神戸の完勝だった。(小野 慶太)