強風を味方に付けた讃岐。開幕からいまだ無敗
上州特有の“からっ風”を攻略した讃岐が、群馬から逆転勝利を挙げた。群馬が前半に風上を選択したため、先攻が群馬、後攻が讃岐の構図となった。
序盤は、予想どおり群馬が主導権を握る。両サイドを起点とした攻撃で讃岐をじわじわと追い込むと、31分にカウンターから常盤が先制ゴールを決めて1-0とする。讃岐は失点以降も苦しい時間帯が続くが藤井、エブソンを軸とした守備陣が気迫のディフェンスを見せてゴールを死守。群馬に1点のリードは許したものの、士気を高めて後半へと向かう。
後半開始直後に讃岐はピンチを迎えるが、GK清水健太が決死のセービングを見せて群馬に2点目を許さない。65分には攻撃のアクセントになっていた馬場に代えてミゲルを投入。前線にパワーを注入して、群馬に圧力を加えていく。さらには、藤井に代えて山本を起用。岡村をディフェンスラインに下げつつ、中盤の機動力を上げて猛攻をしかけていく。
讃岐の同点ゴールは77分に生まれた。波状攻撃によって群馬の最終ラインを混乱させると、武田がゴール前に割り込みチャンスを演出。それを木島徹が蹴り込んでゲームを振り出しに戻す。讃岐の勢いは止まらない。その3分後の80分には、右CKが風に乗ってゴールを強襲。慌てた群馬守備陣のオウンゴールを誘い、逆転に成功した。ゲームをひっくり返した讃岐は強風を味方に、残り10分を守り抜き、開幕4戦負けなしの3勝目。3勝1分の勝ち点10で2位に浮上した。北野監督は「今日は45分の2本勝負。1回の表に群馬が1点を取って、その裏にウチが2点を取った。それがすべて」と振り返った。
同点ゴールを決めた木島徹は「北野監督やコーチ陣が良い雰囲気を作ってくれていて家族のような集団になっている」とチームを表現した。堅守速攻のスタイルと一体感が、讃岐の快進撃のベースとなっている。この基盤は、簡単には崩れない。(伊藤 寿学)