スコア以上に明暗がくっきりと分かれる
結果的に1-0で終わった一戦だが、スコア以上に両者の明暗はくっきりと分かれることになった。
直近のリーグ戦から大宮は全員、名古屋は9人を入れ替えて臨んだ中で、前半に主導権を握ったのはホームの大宮。江坂、マテウスといったチャンスを与えられた選手たちがイキイキとしたプレーを見せ、リズムをつかんだ。アタッキングサードでの崩しにも迫力があり、17分には横谷、31分には金澤が決定機を迎えている。
勢いのままに、大宮は先制点を奪取する。37分、左サイドのスローインを横谷が素早く投げ込むと、渡部がDFの裏を取りクロス。ファーサイドの江坂が詰めてゴールネットを揺らした。「本当に良いボールが上がってきたし、GKも出られないような滞空時間の長いボールが来た。良いポジションに入れたので、自分のほうが高く飛べて良かった」(江坂)。
後半に入ると大宮の運動量の低下もあり、名古屋が巻き返しを見せる。しかし、攻撃の手筋に乏しく、小倉監督は「チャンスを作っているようで確実な崩しはなかなか作れなかった」と落胆の色を隠さなかった。プロデビュー戦となった和泉も「後半は結構ボールを持てていたけど、結局は最後まで崩し切れていない」と悔やむ。川又の投入後は強引な崩しが加わって迫力を増したが、終了間際のビッグチャンスもGK加藤順の好セーブに阻まれ、最後までビハインドをはね返すことができなかった。
江坂、山越といった新戦力が活躍を見せた大宮は結果以上の収穫を得た一方、名古屋は個人のアピールとしても物足りない試合内容となってしまった。対照的な印象を残して、中3日で大宮は甲府と、名古屋は湘南との第2節へと向かう。(片村 光博)