■東京ヴェルディ
前節機能したコンパクトな守備を継続したい
アウェイでの連戦を連敗で終えて、ホームに帰ってきた前節。徳島を相手にけが人続出の事態に陥りながらも、途中出場の選手たちがそれぞれの役割をしっかり遂行したことで勝ち点3をつかみ取った。「交代した選手やシステムを変更する中で、一人ひとりが何をやらなければいけないのかがしっかりプレーに表れていた」と冨樫監督。ここまで出場機会に恵まれていなかった選手たちの躍動は、チーム内の押し上げができている証拠であり、少なからずあった不安を払しょくする勝利だった。
しかし、「勝ったからといって勘違いしてはダメ」(高木大)。徳島のパフォーマンスが芳しくなかったのは事実であり、攻守において修正点が多いのも明白だ。特に指揮官がアウェイでの連敗の要因に挙げていた「コンパクトな守備」は、機能していた徳島戦同様に継続する必要がある。
今節は昇格組の町田との対戦。『東京クラシック』と銘打ったダービーマッチは、互いに負けることのできない一戦だ。そこで求められるのは勝利だけ。良い守備から良い攻撃につなげる自分たちの形を忘れずに、攻守にチャレンジしていくことで東京のライバルを撃破する。(林 遼平)
■FC町田ゼルビア
町田の子供たちのためにも勝利が必要な一戦
町田はかなり苦しい陣容で、この一戦に臨まなければならない。チーム事情が特に厳しいのは守備陣で、CB深津が第2節・京都戦(1△1)、右SB星野は前節・金沢戦(2○1)でそれぞれ負傷。加えて今節は東京Vから期限付き移籍中のCB畠中が契約上の理由で出場できない。しかしそんな中でも連勝できていることはチームの自信になっている。「誰が出てもいいようやってきた」(土岐田)というチーム作りの成果を、この一戦であらためて証明したい。
1970年代から少年サッカーの街として知られていた町田だが、ゼルビアというトップチームはまだこれからの存在だ。FC町田は東京Vも含めたJクラブの人材供給源となってきた歴史を持ちつつ「いまは残念ながら下(アカデミー)から上がってきた選手がトップにいない」(相馬監督)ことも事実。だからこそ指揮官は「選手が上がりたいと思ってくれるような試合をしないといけない」と『東京クラシック』の意義を言葉にする。東京Vを“ライバル”と言うには、まだ町田は小さな存在かもしれない。しかしだからこそ、このクラブが町田の志を持つ子供たちを引き付ける存在となるために、この一戦を制して新たな歴史のスタートを切りたい。(大島 和人)