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[日本代表]5得点の中に見えた新たな可能性/W杯アジア2次予選アフガニスタン戦マッチレポート

2016/3/28 6:00


Photos: © JFA

監督と選手がトライを共有した価値ある大勝

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「初めて使ったオーガナイズ」と表現する中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]。序盤は相手に引っ掛けられる場面が目立ったが、「われわれの右サイドを彼ら(アフガニスタン)はしっかり封じていたため、左サイドに可能性を求めた」(ハリルホジッチ監督)という狙いで、左から立て続けにチャンスを作る。だが、トップ下の清武弘嗣が柏木陽介、長友佑都と絡んで作ったチャンスはクロスが合わず、こぼれ球を拾った金崎夢生のシュートも枠を外れるなど、なかなかゴールが決まらない。

「(昨年6月の)シンガポール戦のことを思い出した」と指揮官が語った状況を救ったのが岡崎慎司だった。43分、一瞬空いた右サイドから酒井宏樹が中央の長谷部誠に預け、清武に縦パスが通ると、ディフェンスラインの間でボールを受けた岡崎が、左に持ち出しながらGKの横を破った。「今まで先制点など貴重なゴールを取れていなかったので、それが一番。それでチームをラクにできた」と振り返るエースのゴールで、ある種の重圧から解放された日本。58分には長谷部、金崎とつないでペナルティーエリア内で受けた清武が左足で追加点。さらに酒井宏のクロスが相手DFに当たってオウンゴールを誘い、ハーフナー・マイクを投入した直後の74分には清武のCKから吉田麻也がヘッドで4点目。79分には清武の浮き球パスをハーフナーがヘッドで落とし、金崎が押し込むという“高さ”を生かした狙いどおりのダメ押し点を決めた。

 相手を考えれば、よりスムーズに得点を重ねたかったが、新しいトライを監督と選手が共有し、試行錯誤しながらも大勝につなげた価値ある勝利だった。(河治 良幸)

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