Photo: ©FC町田ゼルビア春木睦子
緑が喫した情けない完敗。チャレンジャー町田が金星
12年以来、4年ぶりに町田と相対した東京クラシック。緑のサポーターが期待したのはライバルに対して勝ち点3を勝ち取る姿だったはずだ。しかし、試合後に鳴り響いたのは、拍手ではなく、大ブーイング。結果だけでなく、内容でも完敗に終わった一戦で、ホームチームは明らかに積極性を欠いていた。
立ち上がりの2分にあわや失点という場面を作られたように、試合の入りから主導権を握ったのは町田だった。もちろん東京Vがボールを保持する時間帯もあったが、相手のプレッシングに対して、選手間の距離が遠く、サポートの遅さが目立ちロングボールに逃げてしまう展開に終始した。「自分たちの立ち位置があまりにも悪く、怖がっているように見えた」と冨樫監督は振り返ったが、町田の前に出てくる勢いに対して、後手に回る状況が続き、活路を見いだせないまま押し込まれる展開が続く。
それでも田村、井林、柴崎の後方3枚が、冷静な対応で町田の攻撃を食い止め、勝ち点を手にするチャンスはあった。実際、楠美を投入後、相手の運動量が落ちた時間帯に少なからずチャンスは作った。
しかし、勝利への執念で上回っていたのは町田だった。90分、CKの流れからこぼれ球を途中出場の鈴木孝が押し込み、町田が劇的に決勝点を奪った。エースの今季初&J2初ゴールで3連勝を収めるとともに、4年ぶりの東京クラシックを金星で飾った町田。試合後、相馬監督は、「チャレンジャーであるわれわれが忘れてはいけないことは、(J2で)22番目(のチーム)だということ。その姿勢を貫けたから前に足が出たし、チャレンジャーとして戦えた」と謙虚に、しかし誇らしげに選手を讃えた。(林 遼平)