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[日本代表]自分が監督なら“ザキザキ”2トップを尊重したい/杯アジア2次予選シリア戦試合前解説

2016/3/28 17:38


Photos: © JFA

 アフガニスタン戦では、ダイヤモンド型の中盤の左右に入った柏木陽介と原口元気があまりボールに絡めなかった。左サイドの柏木について言えば、前回の代表戦や浦和での役回りである、受けに行って、もらってからパスを回して、という仕事はアンカーの長谷部誠がこなしていた。これくらいの相手では、前線からのプレッシャーもなく、CBの森重真人と吉田麻也からも組み立てられる。そのことも理由にあった。原口は守備では頑張っていたが、攻撃ではバーに当てたシュートくらいで、あまりパッとしなかった。役割を理解し切れていなかったように見えた。ただ、柏木も29日のシリア戦までに、また同じ使われ方したらこうしよう、と考えているはず。そこまで心配はしていない。

 だけど、原口、酒井宏樹の右サイドは気になった。良い攻撃の形があまり作れていない。ここは大きな課題として残った。

 清武弘嗣は、前線ならセンターFW以外はどこでもできるユーティリティー性がある。重宝する選手だ。アフガニスタン戦ではトップ下に入って、かなり自由に動いていた。小さなミスはあるけれど、やろうとしていることは面白い。相手の逆を突ける。香川真司が先発で、彼が良くないときに清武。あるいはその逆という形もできそうだ。岡崎慎司ともコンビネーションができていた。

 その岡崎と組んだ金崎夢生。あの“ザキザキ”2トップは悪くないね。二人とも運動量がある。“ザキザキ”の間でコンビネーションが取れて動き出すのを見て、磐田の良い時代のゴン(中山雅史/沼津)と高原直泰(沖縄SV)を思い出した。自分が監督なら、この二人のFWを起用し続ける。この2トップを尊重していい。

 これに加えて香川や本田圭佑、宇佐美貴史もいる。たとえば本田は、原口の位置に入ってもいい。こうやってオプションが増えたというのは、チームが成長してきたということだ。一度、機能しなかったからといって止めるのはナンセンス。何が悪かったか、良かったかを監督もしっかりと伝えて、選手は課題にトライするべき。この形ならこの選手が生きるとか、指揮官はそれを把握しておけばいい。中盤をダイヤモンドにしてボランチが減ったから、その脇にスペースができるとか、それはコロンビア代表レベルとやるまでは意識する必要ない。長谷部の負担は大きくなるが、そこまでではない。アジアにはハメス・ロドリゲスみたいな選手はいないから。

 最終予選に向けて、シリアも2次予選を1位で通過したいだろう。だからシリアも必死に来るはず。いまの日本代表は失点が少ない。そのあたりは安心して見ていられる。それも、次の試合くらいまでだが…。しばらく解散になるのだから、シリア戦は良い形で終わっておきたい。(小見 幸隆)

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