Photo: Norio Rokukawa
川崎Fは今季の公式戦における初黒星を、昇格組の福岡に喫してしまった。「新しい選手を使うこと。そして新しい選手を使ってどう勝つかということも試すという意味で臨んだ」と風間監督はこの試合の目的を語ったが、控え組にほぼベストメンバーの福岡を崩す力はまだ備わっていなかった。
ボランチにしっかりプレスを掛けて縦パスを通させず、サイドに流すという徹底された守備を見せた福岡を前に、川崎Fは谷口とエドゥアルド・ネットのところからまったく縦へ効果的なボールが出せず。前線の選手も、5枚が並んだディフェンスラインを外してボールを受けることがなかなかできない。「中を閉めて、サイドに出させるという練習をしていた」(田村)福岡の術中に川崎Fがハマり込んでしまった。そしてまったくチャンスを作れないまま迎えた79分、末吉の右CKを田村にピンポイントで合わされて先制を許す。このゴールを守り切った福岡が、得意のスコア(1-0)で今季、公式戦初勝利を手にした。
攻撃のリズムを作るボランチの攻撃性がしぼむと、相手を崩すことができず、こういう結果になってしまう川崎F。この敗戦は“学び”の一戦になったと言えるだろう。(竹中 玲央奈)