前半をしのいだことが完封勝利へとつながる
アグレッシブに戦う試合を制したのは、ホームの新潟。今季公式戦で初完封であり、ホームでの初勝利に、ビッグスワンが歓喜に沸いた。
新潟はパスワーク、鳥栖は前線へのロングボールとクロスからの攻撃をメインに、互いの良さをぶつけ合うオープンな戦いが展開される。30分ごろから、立て続けに新潟に訪れたピンチを防ぎ続けたのは守護神・守田。クロスやCKを次々とパンチングではじき返し、34分に直接狙われたFKも右手を伸ばしセーブ。さらにセカンドボールからの2次攻撃でペク・ソンドンと1対1となるが、これも見事にブロック。流れを鳥栖に渡さなかった。
後半は、新潟がゲームを支配する。「ロングボールではなく、もっとボールをつないで攻撃すること」(マッシモ・フィッカデンティ監督)と送り出された鳥栖だったが、“地上戦”では新潟に分があった。小林裕紀を起点にボールを展開し、中に食い付かせてサイドを使うなど、相手を揺さぶるパスワークで翻ろうする。それが得点に結び付いたのが75分。右SBの早川から小林を経由し左SBコルテースへ展開すると、コルテースが中央のレオ・シルバへパス。加藤とのワンツーでゴール前に侵入したレオ・シルバがきっちり決めた。「ハーフタイムに、コルテースと相手のスペースができるところを話した。そこを使うプレーが出せた」とレオ・シルバは狙いどおりの攻撃が勝利に結び付いたことを明かした。
一つ自信を得られた新潟だが、指揮官は「まだトータルで勝ちが先行しているチームではない。これに安堵することなく、次へ向かっていかなければ」と続くリーグ戦へ向けて、気を引き締めていた。(野本 桂子)