ブレない新人監督は謙虚に理想を追求する
決して高くはなかった前評判を覆し、リーグ戦4位につける名古屋。理想のチームスタイルにはほど遠いものの、ゴールを狙う上で最も有効な“高い位置で奪って速攻”というチームコンセプトを体現して勝ち点を重ねてきた。コンセプトの落とし込みと勝利という二兎を追う作業を、毎週のようにブレずに続けている小倉隆史監督。「一辺倒ほど相手にとって守りやすいモノはない」という信念の下、勝利から逆算したところからアクションサッカーの確立を推し進める指揮官のチームビルディングは心にくい。
そして、チームには一体感が醸成されている。「小倉さんは選手の意見を聞き入れてくれる雰囲気がある。明るい雰囲気でできているし、厳しく要求もしてくれている」(安田理大)。理想を掲げる指揮官に率いられる新チームは、謙虚に足元を見つめ、変わろうとするためのコミュニケーションを全員で図ってきた。まだまだ変革途上だが、変革を目指して団結する名古屋が侮れないチームであることは間違いない。 (村本 裕太)