■浦和レッズ
カウンター対策を意識付け、2週間ぶりの公式戦
浦和にとって2週間ぶりの公式戦となる今週のゲームは埼スタに甲府を迎える。
先週はA代表に西川、槙野、柏木、U-23代表に遠藤、関根、U-19代表に伊藤が招集されて11対11ができない状態だったが、ゲーム感覚を失わないようにするため、26日にFC東京と練習試合を行った。今週は遠藤、関根がU-23代表を一足先に離れて3月28日から合流。A代表勢も29日のシリア戦に出場したのがGKの西川のみであることは、コンディションを考えてもチームにとってはポジティブだろう。
3月30日のトレーニングではディフェンスラインと中盤で[5-4]のブロックを作った“仮想・甲府”に対して、ビルドアップから始まる形を繰り返した。その中でボールを失った瞬間にペトロヴィッチ監督が「ヘーイ!」と大声で攻守の切り替えを求め、特にボールに速くプレッシャーを掛けて、相手のカウンターを未然に防ぐことを意識付けしていた。自分たちの戦いの延長ではあるが、甲府を想定したトレーニングは重ねてきている。
5日にはACL・広州恒大戦を控えることから、金曜開催となるこの試合。浦和は勝利すれば暫定とはいえ首位に立つ。もちろん狙うは勝ち点3だ。(菊地 正典)
■ヴァンフォーレ甲府
土屋不在の中、5バックで堅守速攻を狙う
対ペトロヴィッチ監督となると、広島時代はJ1で3勝2分1敗、J2で2勝1敗と圧倒し、現在の浦和ではJ1で4分2敗とリーグ戦未勝利ながらも予算規模が約4分の1の甲府が大健闘していると言える。浦和を目の敵にしているわけでもないし、それができる規模でもない。ただ、日本一のクラブだという敬意に憧れをトッピングしたような感情で挑み、浦和の素晴らしい選手とサポーターが甲府の選手の力を引き出してくれたのが、この結果につながっている。
“美しい勝利や死”に憧れた時期もあったが、2度のJ2降格を経て3度目の昇格後のいまは、カウンター派の無失点原理主義組織。ACL・広州恒大戦を控える浦和には[3-4-2-1]ではなく、最初から[5-4-1]で挑む。ただし、ガチガチに守るだけではない。クリスティアーノの守備の負担は、浦和にいないほうのズラタン(イブラヒモビッチ/パリSG)並みにほぼ免除ながら、サイドにはスプリントする選手を配置。ボールを握る時間を放棄しない姿勢を見せながら、堅く守る。
「ペトロヴィッチ監督を驚かそう」と3月30日の練習中に佐久間監督は声をかけた。割り切りと色気を両立させる“つもりの”甲府式可変[5-4-1]が元祖可変[3-4-2-1]を驚かすことができるのか注目だ。(松尾 潤)