■大宮アルディージャ
連敗ストップの第一条件はジェイ封じ
ナビスコカップを2試合挟んだため、リーグ戦連敗中であることによるネガティブな雰囲気は感じられない。ただ、ホームで1-5という大敗を喫した前節・広島戦の記憶が薄れるわけではなく、本当の意味で払しょくするためにも勝利によって連敗をストップすることが求められる。
NACKに迎える相手は磐田。昨季はJ2でしのぎを削った、勝手知ったるチームだ。「向こうのストロング(ポイント)も、昨季戦ったことである程度分かっている。ジェイがいて、アダイウトンがいて、周りがハードワークする。勢いを持って来ると思う。向こうもわれわれの戦いは分かっているだろうし、互いに知っている中でやる感じになる」(渋谷監督)。
特長を実感して把握している以上、対策は立てやすい。もっとも、昨季の対戦では“分かっていてもやられる”というクオリティーを見せ付けられたのも事実。より細心の注意を払って臨む必要がある。
磐田戦に向けたトレーニングでは、攻守両面でクロスの練習に時間を割いている。言うまでもなくジェイの強烈な空中戦を警戒してのこと。互いに手の内は分かっているだけに、昨季のライバルチーム相手に準備段階での不備は許されない。河本は言う。「昨季も対戦して、一緒に上がってきたチーム。ここで差を付けられるようにしないといけない」
ジェイ、そしてアダイウトンを封じ、自分たちの良さを出す。勝利の条件はシンプルだ。(片村 光博)
■ジュビロ磐田
流れの中から決めて、さらに自信を深めたい
磐田はここまでリーグ戦6得点を挙げているが、流れの中からネットを揺らした回数は多くない。セットプレーやロングスローの二次攻撃からゴールを奪えているのは、こぼれ球への反応がしっかりできているからで、その点は評価できる。また、J1でのプレー経験が少ない選手が多い中でも相手に食らい付けており、チームが日々成長していることを感じさせる。
だからこそ、流れの中からきっちり“決め切る”ことができれば、選手たちの自信もさらに深まっていくはずだ。大宮とは昨季、2戦2分(J2第14節・1△1、J2第35節・2△2)に終わっている。川辺に話を聞くと、「大宮戦は堅い試合になるイメージがある」という。そうした印象を払しょくするような戦いを見せたいところだ。
名波監督は福岡同様、大宮に対してもともにJ1生き残りを目指す“同志”のような感覚を持っている。そして、このライバルに打ち勝って残留をつかもうとしている。「食らい付いていきたいなと。一緒に(J1に)上がったという気持ちもあるし、そこを叩かないと残留の道もないと思う」
磐田は先週末の練習試合(相模原戦・3◯1)で3バックを試し、「やったからには公式戦で使う」と指揮官も明言している。だが、今節でいきなり布陣変更してくるとは考えにくく、従来どおり[4-2-3-1]のシステムで臨むことになりそうだ。(青木 務)