Photo: Atsushi Tokumaru
一時は野戦病院と化していたFC東京だが、この中断期間で徐々に離脱者が復帰を果たしている。各ポジションでの競争が本格的に激化し、それがチーム力の底上げにもつながる。そんな理想的な流れを作り出し、ここから上位戦線に加わりたい。
まず、2月下旬のACL初戦・全北現代(韓国)戦で負傷交代していた駒野が26日の練習試合・浦和戦から復帰。左SBの位置は、駒野が抜けてからは若手の小川が抜擢されていたが、クロスに特長を持つ小川に対して長らくキックを武器にJの舞台で活躍してきたベテランがどう対抗していくか。今後の両者の争いと、城福監督の起用法に注目が集まる。
さらに全北現代戦の前日練習で右ふくらはぎを負傷したハ・デソンも復帰を果たした。今季、FC東京の最注目の新戦力だったが、彼も浦和との練習試合でピッチに戻ってきた。ボランチはこれまで主に、米本と橋本のハードワーカータイプの二人が攻守でチームを支えてきたが、やはり攻撃の構成力という面では物足りなさがあった。そこに満を持してブラジルW杯も経験した元韓国代表のプレーメーカーが配置されれば、サイドハーフやFW勢を生かすパスが期待できる。
もちろん守備から攻撃への鋭い切り替えが持ち味の橋本も負けじとアピール。前節・鹿島戦(0○2)で左太ももを痛めたが、予想以上に早い回復を見せ、今節に間に合う可能性が高い。ここからMF陣も特徴の違う選手たちが興味深い争いを展開していくことになる。
最後に前線だが、このリーグ中断期間にかつて広州恒大(中国)のエースとしてACLで大活躍をしたFWムリキが加入(今週中に正式発表の予定)。1月下旬以降、試合に出ていないため調整に時間はかかるが、長らく離脱していた平山の復調を含め、得点力不足に泣く攻撃陣に大きな力をもたらす選手が加わった。
上位浮上に向けて、青赤の戦力が整いつつある。(西川 結城)