Photo: Atsushi Tokumaru
■セレッソ大阪
華麗ではなくとも無骨に。守備を引き締め直す
前節の金沢戦は後半ロスタイムの失点により2-2の引き分け。C大阪は開幕からの連勝が『4』でストップした。56分に柿谷が相手ペナルティーエリア内で倒されたプレーには笛が鳴らず、関口が金沢の山藤を引っ掛けた最後のプレーはPKが取られるという、C大阪にとっては文句の一つも言いたくなる判定ではあったが、5連勝を逃したことについて、自らに原因があったことも確か。
今季のC大阪は、ここまで決して華麗なサッカーで相手を圧倒してきたわけではない。全員がやるべきことをやり切る、終了の笛が鳴るまで走り切って力を出し切ることにより、勝利を手繰り寄せてきた。「うまいチームから強いチームへ」(茂庭)変化を遂げている過程だ。その観点で振り返ると、前節の前半は得点後の守備に緩さが見られ、後半も交代で入った中澤が相手をつぶし切れずに、2失点目の発端となるCKを与えてしまった。勝利に必要なプレーをやり切ることができず、失点も必然と言えた。
昨季のJ2第5節・千葉戦(4△4)は、8得点が乱れ飛ぶスペクタクルな試合となったが、いまのC大阪が目指すスタイルではない。華麗ではなくとも無骨に。勝ち切ること。その部分にもう一度焦点を当てたい。(小田 尚志)
■ジェフユナイテッド千葉
試金石。充実の組織的守備は桜の個を捉えられるか
いかに失点をしないか。
J1昇格を争うライバル・C大阪から千葉が勝利を奪うには、守備の出来がカギを握る。
開幕2試合での千葉守備陣は不安定だった。特にサイドチェンジなどで局面を変えられると、選手のマークが緩慢になる場面が散見。第2節の岡山戦(1●2)ではそれが2失点の起因になった。しかし、第3節以降は相手にしっかりと寄せ切り、「守備の部分では前も含めて、スペースをうまく消して、中に入れさせない守備が少しずつ浸透してきた」(近藤)とチームは手ごたえをつかんだ。その結果が3試合連続無失点をもたらし、まずまずの開幕スタートにつながった。「試合ごとに前線の選手が感じているのは、後ろがすごく安定してきたこと」という吉田の言葉からも、守備陣の充実ぶりが伺える。
今節は高いレベルの個を有したC大阪が相手。前節までは組織で守ることができていたが、「対応できないときにみんなでうまくカバー」(山本)しなければ、容易く崩されてしまう。昨季のJ2第5節(4△4)に対峙した際は打ち合いになったが、今回は昨季のJ2第28節(1△1)同様に堅い展開が予想される。最少得点でも勝利を得るために、守備から試合に入りたい。(松尾 祐希)