カギは光明が見え始めた攻撃陣。どんなスコアでも勝ち切りたい
スタートダッシュに失敗した昨季の二の舞を踏まんと挑んだはずのACLグループステージで、またもチームはつまずいた。3試合を終え、2分1敗の勝ち点2。この上海上港戦は、まさに土俵際で戦う一戦だ。
「有り難いことに上に追い付ける位置にいる」という遠藤の認識に間違いはないが、同時に日本人最多のACL出場数を誇る鉄人はこうも言う。「ホームでは確実に勝たないといけない」。残された3試合中、2試合をホームで戦えるのはアドバンテージだが、逆を言えばホーム2試合での勝利は絶対不可欠だ。
ただ、大阪の雄を取り巻く環境は決して視界良好とは言えない。リーグ戦では横浜FM(J1・1st第5節・1●2)に敗れ、公式戦3連敗中。今季の公式戦9試合を終え、複数得点を奪った試合がわずか1回の攻撃陣と、負傷者が相次いでいる守備陣はいずれも本来のパフォーマンスを見せ切れていない。
前回対戦(ACL第3節・1●2)で安定したパフォーマンスを見せたオ・ジェソクを負傷で欠く守備陣が、エウケソンらをいかに封じるかもポイントだが、それ以上にカギを握るのは攻撃陣の奮起である。
強力アタッカー陣を擁する上海上港相手に、もはや“ウノゼロ”を目指すのは現実的ではない。だからこそ、横浜FM戦で見えた攻撃の光明に勝機を見いだしたい。「アデミウソンがアクセントになっていた」(宇佐美)という収穫を、いかに上海上港戦で生かせるか―。宇佐美と並ぶ確かな個を持つブラジル人アタッカーは、その機能性を見せ始めているだけに、是が非でも上海上港ゴールをこじ開けたい。
相手の外国籍トリオは確かに要警戒だが、この試合で押し出すべきはG大阪の攻撃力。いかなるスコアであろうと、勝ち切ればミッション完了だ。(下薗 昌記)