互いのスタイルがぶつかり合えば、見ごたえのある好勝負になる。昨季の対戦でも分かっていたことだが、今回も持ち味を引き出し合う形で白熱した。
両指揮官が前半の自チームの出来を称賛したように、両者とも集中力高く締まったゲームになった。「選手たちはタフに、アグレッシブにハードワークしてくれた」(渋谷監督)。丹念なつなぎから絶え間なく裏を狙う大宮と、ジェイとアダイウトンという明確な基準点を生かして周囲が献身的に走り回る磐田。一進一退の攻防となったが、先制点はそんな集中力の裏返しのような形で決まった。深い位置での磐田のスローインからアダイウトンに大宮の選手が数名引き付けられて生まれたスペースを磐田・小林が活用してゴール。磐田が先手を取った。
後半も大勢は変わらず。58分に生まれた同点弾は理想に近い形だった。左で起点を作り、中央でフリーになった横谷がムルジャへスルーパス。昨季J2第34節・千葉戦(2○1)を彷彿とさせる完璧な崩しからエースが1対1を制し、スコアをタイに戻した。
その後はオープンな展開で互いにチャンスがあったが、どちらも決め切れず。昨季から続くライバル対決は、またしてもドローに終わった。(片村 光博)