東京Vは立ち上がりから主体的でアグレッシブなサッカーを展開。「ちょっと特殊」と長澤監督が表現したボールサイドに人数をかけてショートパスを回して局面の打開を狙っていくサッカーで岡山ゴールを狙う。しかし、岡山は要所を抑え無失点で後半を迎えると、推進力のあるルーキー・藤本と田中奏を投入してペースを引き寄せた。「苦しいゲーム展開になっても、しのいで自分たちでペースを作れるようになった」と長澤監督が語るように、岡山はどんな試合も勝つ可能性を高めることができるようになっている。フィニッシュの精度を欠いてなかなかゴールを奪えなかったが、75分に伊藤のFKを片山がヘディングで合わせて先制点を奪取。セットプレーという武器が身に付いてきた。
しかし、岡山は逃げ切ることができなかった。89分、ゴールまで約25mの位置から北脇に強烈なミドルシュートを叩き込まれる。勝ち切る力がまだ足りないということを露呈する試合となってしまった。一方、土壇場で追い付いた冨樫監督は「非常に積極的なサッカーをしてくれた」選手たちを讃え、「この勝ち点1は僕たちにとって非常に価値がある」とかみしめてCスタを後にした。(寺田 弘幸)