試合を決めたのは大前の2分間での2発だ。右からのクロスに対しファーに詰めた先制点、そして隙間で受けてからターンで決めた2点目と、ゴール前の勝負強さを発揮。清水が2連勝を果たし、6位に浮上した。
もっとも、前半にペースを握ったのはホームの熊本である。ラインを高く保ちながらバイタルエリアへの侵入を抑え、攻めては平繁と清武の2トップが清水DFの背後、あるいはギャップを突いた。そうした流れを変えたのが、「コンディションも良かった」(小林監督)と59分に投入された村田だ。積極的な仕掛けでチームに勢いをもたらすとともに、熊本の最終ラインを押し込み、FWの大前とミッチェル・デュークがボールを受けやすい状況を作ることに貢献。スピードを生かした突破とクロスから、先制点につなげた。
一方の熊本は、後半に入って運動量が少し落ちただけでなく、立て続けの失点で球際へのアプローチや守備の連動がルーズになり、「パワーダウン」(佐藤)したことも否めない。2失点にとどめたが、これまでの5試合で見せてきたチームとしての規律や前への推進力を欠いた。今節に続き初対戦となる山口を迎える次節、最後まで全員でハードワークするという原点に再び立ち返れるか。真価が問われる。(井芹 貴志)