エースの岸田を欠きながらゲームを支配し、優位に試合を進めた山口が白星を飾った。「1週間準備してきたことを選手たちが表現してくれた。その結果の勝利」と上野監督。手ごたえのある白星となった。
山口は開幕以来、お家芸のパスサッカーは続けていたが、シュート数が少なかった。しかし、前節・松本戦(3△3)で3ゴールを奪って覚醒。今節は福満が試合をとおして5本のシュートを放ったり、ボランチの庄司もミドルシュートを積極的に狙っていった。
前半こそ好位置からのシュートは打てずに終わったが、後半に入ると讃岐のブロックに綻びが見え始める。「中の選手たちは相手との力関係が分かると思う。今節も行けると踏んだのではないか」(北野監督)という余裕が讃岐の守備バランスを狂わせたのかもしれない。この変化で山口は保持していたボールをより危険なエリアに通せるようになり、必然的にゴールに近い位置でのプレーも増加した。そして71分、庄司の縦パスに島屋が抜けて先制ゴールを奪った。
対する讃岐はボールに触れていなかったミゲルを下げて、藤井や木島良を投入。カウンターの起点と終点の質を高めて打開を図ったが、山口は守備陣が奮闘し、CB北谷やGK一森が軸となって鋭いカウンターをはじき返した。讃岐は2連敗で足踏み。山口はホーム初勝利を挙げて勝ち点を『8』に伸ばし、10位にまで順位を上げた。(上田 真之介)