■サガン鳥栖
ピッチに立つのは競争でチャンスをつかんだ11人
内容を肯定するためにも勝利が欲しい。それが鳥栖の現状だろう。マッシモ・フィッカデンティ監督は「良くなっているところもたくさんある。その中で結果も伴って全員が満足できるような流れに持っていけるように、いまは耐えて、我慢をしっかりして、やるべきことをやりたい」と強調する。しかし、結果がもたらす精神的な安息も必要だ。鳥栖は結果いかんでブレるようなチームではないが、チームの成長を加速させるためにも痛い授業料ではなく、はっきりとした成果を手にしたい。特にナビスコカップでは初戦(新潟戦・0●1)を落としているだけに、グループステージ突破のためにも勝利が必要な試合だ。
今季初めて中3日での連戦となるが、メンバーについてフィッカデンティ監督は「リーグ戦用の選手、ナビスコカップ用の選手というふうに分けるということは一切ない」とターンオーバーについては否定的だ。チャンスを与えるのではなく、つかんでもらうために練習からの競争を求めている。「チーム全体で戦うという意識がちゃんとあるチーム」(フィッカデンティ監督)である仙台とは特長も似通っている。競争を経てピッチに立つ11人が、その特長の部分で仙台を上回れるかが重要なポイントになる。(杉山 文宣)
■ベガルタ仙台
GKの緊急事態を乗り越え、3連勝へ
総力戦は続く。
ナビスコカップ第1節・新潟戦(1○0)と第2節・柏戦(1○0)で、仙台は大きくメンバーを入れ替えながらも連勝。試合感覚が短いこと、負傷者が相次いだこと、そして地道に選手層を厚くする必要があることから、渡邉監督は「総合力を高め、結果を出す。けが人の穴は全員で埋める」とチームに呼びかける。
そして今節を前に、仙台はGKで総合力が試される事態となった。関が直近の公式戦のJ1・1st第5節・広島戦(0●3)で全治5週間のけがを負ってしまった。また、長期離脱からの復帰を目指す六反もまだ完全には復活していない。そのため、鳥栖戦でゴールマウスを守るのは石川慧になりそうだ。ハイボールの処理能力が高い石川慧は、空中戦に強い選手が多い鳥栖に対しても大きな壁となるだろう。
その上で、広島戦で立て続けに失点したようなスキをなくし、GKの前で相手攻撃陣に前を向かせない守備を徹底したい。「マッシモ(・フィッカデンティ)監督になって、オーガナイズが素早くなった」と渡邉監督が評する鳥栖を敵地で打ち破るには、再編成した守備陣が相手の圧力に押し切られず、押し返せるかがカギとなる。(板垣 晴朗)