■横浜Fマリノス
いま組めるベストな布陣。4連勝で主役の座を狙う
リーグ戦3連勝と上り調子で首位・浦和とのホームゲームを迎える。2位・川崎Fと3位・鹿島の結果次第とはいえ、勝利すれば首位に躍り出る可能性もある重要な試合となった。開幕2戦が1分1敗と暗雲漂うスタートだっただけに、現在の4位という順位は横浜FMがひとまず地力の高さを証明した結果と言える。
しかし、このビッグマッチを前に主力に故障が相次いで発生している。不動の左MFである日本代表MF齋藤は前節のG大阪戦(2◯1)で左太もも裏を負傷し、後半途中に交代した。以降は別メニュー調整を続けているが、7日時点でエリク・モンバエルツ監督は「浦和戦は無理だと思う」と首を横に振る。攻撃の核の欠場が決定的となったのは大きな痛手だ。また、6日のナビスコカップ・柏戦(1●3)で途中出場したカイケも試合中の接触プレーで胸部を痛めた。コンディションの良化とともにフィニッシャーとしての働きを期待されていた新加入FWの負傷も誤算。軽傷だったとしても先発する可能性は低いだろう。
G大阪戦で先発した2選手の負傷によって、左MFには遠藤が2試合ぶりに先発する。1トップについては伊藤と富樫が候補だが、モンバエルツ監督は「(富樫)敬真はいまアドバンテージを持っている」と話す。先発した公式戦3試合すべてでゴールを決めているU-23日本代表候補FWの先発が有力だ。
ミッドウィークの柏戦では、富樫を除く今回の先発予想の全選手が先発から外れ、多くのメンバーがこの試合に向けて調整している。コンディション面の不安はなく、いま組めるベストメンバーで今節に臨む。中澤は「ホームなので勝たなければいけない。タイトルを狙うなら『3』が必要な試合」と意気込んだ。4連勝を飾り、トリコロールが主役の座に躍り出るか。(藤井 雅彦)
■浦和レッズ
日本の旗手は浦和。その成長と進化を証明する
前節、現体制でのホーム・甲府戦で初勝利を飾り(2◯1)、首位に浮上した浦和。1st第2節、ホーム開幕戦の磐田戦こそ1-2で敗れたが、以降は3連勝、さらにACLでも5日に行われた広州恒大戦を1-0で制し、勢いに乗ると同時に自信を深めている。ただ、前節で首位に立ったとはいえ、まだシーズン序盤で上位の勝ち点差は広がっておらず、今節敗れれば横浜FMに逆転されて確実に首位から陥落する。まったく気の抜けない一戦だ。
3連戦にはなるが、甲府戦から広州恒大戦までは中3日、広州恒大戦から横浜FM戦までは中4日と比較的緩いペースで試合ができている。広州恒大戦に出場した選手は非常に激しい試合を繰り広げて、体力的に消耗している上、精神的にもかなり張り詰めた状態だっただけに、そのリバウンドが心配だが、おそらく前線を除いて、この2試合を戦ってきたメンバーで臨むことになるだろう。
横浜FM戦は現体制になった12年以降、4勝4敗とまったくの五分。しかし、昨季のアウェイ戦では良いところなく0-4で完敗。4バックの相手に対して守備がハマらずに相手にいいように攻撃されてしまった。ただ、当時といまではもちろん状況もチーム力も異なる。今季開幕前から意識的に取り組み、ここまでの成績を残す大きな要因となっている、素早い攻守の切り替えと前線からのプレスがどこまで機能するか。常に成長と進化を自負するチームが昨季との違いを見せられるか。
西川は「Jリーグのチームも浦和に対する考え方が一つ変わったのかなと思う」と話したが、ACLの一大決戦で勝利したあとの試合だからこそ重要な一戦。浦和が日本の旗手であることを示す。(菊地 正典)