清水、ホーム初勝利&初ゴールはお預けに
J2屈指のカードは、前半から両チーム真っ向勝負の様相でスタートした。
まずは清水。ミッチェル・デュークが前半開始早々からドリブルでしかけ、最初のチャンスを作る。縦横無尽に動き回るデュークは、その後もチャンスに幾度も顔を出した。しかし、28分にはC大阪が反撃。松田のマイナスのボールに、柿谷が反応。下がりながら合わせると、ボールはタイミングをズラされたGK杉山力の横をすり抜けるが、ここはゴールに入っていた竹内が何とかボールをはじき返し死守。そこからC大阪が攻め立てる展開となり、杉本の絶妙なクロスにリカルド・サントスが飛び込むも、合わせることができず、そのまま前半が終了。両チームに得点こそ生まれなかったが、45分間途切れることのないスリリングな展開で、見る者を飽きさせない試合になった。だが、後半に入り、試合はある時間帯を境に一変した。清水は69分、デュークに代えてチョン・テセを投入。小林監督が勝負をしかけた、その最初のプレーだった。山村が中央からサントスへ縦パス。これをサントスが反転して、左足でゴールに突き刺し、C大阪が先制に成功した。「GKが届かなかったところを見た瞬間、ホッとした気持ちが大きかった」(サントス)と、これまで攻撃陣の中では出遅れていたサントスにようやくゴールが生まれた。勢いづいたC大阪は止まらない。82分には松田のクロスをビョン・ジュンボンがクリア。このクリアが短く、ボールを拾った山村が右足アウトでゴール左スミを狙う。ボールは吸い込まれるようにゴールマウスに収まり、リードを2点に広げた。
結局、清水はこの日もホーム初ゴールは奪えず、ホーム初勝利も次節以降に持ち越し。一方のC大阪は危なげない戦いで首位をキープした。「こういう試合のあとは、メンタルの準備が大事」と試合後、大熊監督の視線はすでに次節に向かっていた。(田中 芳樹)