Photo: Norio Rokukawa
■大宮アルディージャ
トライなくして勝利なし。ポイントはサイドの攻防
甲府と対峙する以上、やるべきことは明確だ。クリスティアーノを中心としたカウンターに対処しながら、いかにして堅守を打ち破るか。特に後者はどのチームでも苦労する点だろう。大宮は早い段階から5バック攻略のイメージ付けを進めている。「(甲府は)待ち構えているというか、相手にボールを持たせている感覚の中でやっているので、変に持ち過ぎるとハマってしまう。われわれから発信していく攻撃が必要になる」(渋谷監督)。
狙いを持ってボールを動かし、甲府のリズムに引き込まれることなく守備組織を崩していく。そこで一つのポイントになりそうなのが、サイドの攻防だ。 左SBの和田は「5バックを全部引かせてしまうと、相手の狙いどおりになってしまう。5枚の両ワイドを前に引き出せるかがポイントになると思う」と展望する。ゴール前にスペースを生み出すためには、サイドから一つずつ引き出すのがセオリー。実行は容易ではないが、トライなくして勝利はない。
ナビスコカップ第2節(0△0)の対戦時は、ボールを保持しながらも攻め切れなかった。今回はホーム開催であり、連勝達成となれば上位が見えてくる。失敗を恐れないトライを続け、勝利をつかみたい。(片村 光博)
■ヴァンフォーレ甲府
“堅守” 再構築で下位との勝ち点差を広げたい
待望のリーグ2勝目をクリスティアーノの劇的な2ゴールで湘南から奪い取り、順位を15位から12位に上げて残留争いの中心から少し遠ざかった甲府。連勝で下位との勝ち点差を大きくしたい。
今節は守備の要・山本が出場停止明けで戻ってくる安心感はあるが、ここまでリーグ戦の無失点試合はわずか1試合と、“堅守”と評されるには心苦しいのが現状だ。得点力は向上しているが、クリスティアーノが1stステージで丘の上のクラブに移籍することも想定しておくくらいの危機感は必要で、先々のことを考えれば無失点でしのぐタフな守備力を発揮したい。経験値の高い山本の両サイドに入る見込みなのは畑尾、新井の25歳コンビ。彼らの高さと強さを生かして最後のところでやらせない守備を質の高い攻撃陣がそろう大宮相手に発揮できれば、1stステージの後半に向けて自信につながる。10年から4シーズン甲府のコーチを務めていた渋谷監督にはかなり細かいところまで分析されるが、ニウソン、田中、吉野、チュカ、ビリー・セレスキーら新加入選手を生かして、クリスティアーノだけではないところを攻撃面では見せたい。佐久間監督は「湘南に勝ったアドバンテージを出したい」と意気込んでいる。(松尾 潤)