■ジェフユナイテッド千葉
チャンスを決め切れるかどうかがポイント
「非常にコンパクトな中で、全員が攻撃と守備を行う形を作り上げている」と関塚監督も賛辞を送るほど、町田の守りは堅実だ。しかし、千葉は前節の金沢戦(1○0)同様に前線の船山、吉田、長澤などが流動的な動きから攻撃をしかけていけば、恐れる必要はないだろう。いまの千葉であれば攻略することは十分可能なだけに、前半から自信を持って戦うことが不可欠だ。
また、決定力の改善も勝利へのキーファクター。今季の千葉は7試合7得点で、複数得点を奪ったのも開幕戦の徳島戦(2○1)のみと、J1自動昇格を目指すチームの得点力としては物足りない。前節の金沢戦ではエースの船山が絶好機をモノにできず、相方の吉田も組み立ての部分での貢献度は大きいが、シュートを1本も放てずに終わった。開幕から守備陣の粘りに助けられている部分も多いだけに、次こそは守備陣の頑張りに応えたいところだ。
今節の相手である町田は現在5連勝中。J2で最も波に乗っている新参者の将は、関塚監督が早稲田大で指揮を執っていたときの教え子・相馬監督でもある。「現役を退いてからも監督として活躍し、実績を築き上げている」(関塚監督)かつての教え子が築くJ2屈指の守備を破り、ホームで勝ち点3をつかみたい。(松尾 祐希)
■FC町田ゼルビア
今節も町田は果敢にチャレンジを続ける
町田の戦いと相馬監督の言葉は、J3を戦っていた昨季からまったくブレていない。順位がどうあれ、常にチャレンジを強調するのが相馬監督だ。
指揮官は「少なくとも自分たちから崩れる、スタイルを失くしてしまうことだけはないようにしたい」と強調する。相馬体制3年間の積み重ねがある町田は2位と順調だが、今後は間違いなく研究されるだろう。そして勝負事なら相手に負かされることはある。ただ、そこから自分に負ける、受け身の戦いに追い込まれることだけは避けねばならない。躊躇というヒビが入れば、町田の連動を前提としたスタイルは簡単に崩れてしまう。
クラブのミッションはJ2に定着し、未来への足掛かりを作ること。経営規模、施設整備の現状を考えても、町田はまだJ1に上がる用意ができていない。ギリギリの勝負をモノにして5連勝という成果は得ているが、今季はまだ35試合も残っている。そしてその先にはクラブの長い未来がある。「(大切なことは)チャレンジの中で成長していけるかどうか。成長の実感を持てるようにやっていきたい」と相馬監督は説く。幸いにしていまの町田には後ろ向きのプレッシャーがない。思い切ったチャレンジができる状況を与えられていることこそが、順位以上に喜ばしいことなのかもしれない。(大島 和人)