Photos: Atsushi Tokumaru
チームビルディングは、道半ば。いや、城福監督の感覚からすれば、まだ2割、3割程度しか進んでいないのかもしれない。
FC東京が昨季までの2年間で見せてきた、守備重視のカウンターサッカー。そこで培った堅い守りを引き継ぎながらも、徐々に攻守で受け身になることなく自分たちでしかけるプレーを展開していく。そんな“ActionFootball”というテーマを指揮官は新たに掲げ、今季のスタートを切った。
あくまで、テーマは理想に到達した時点での姿を表わしている。形成していく最中には、内容の有無なく勝利しなければならない瞬間が訪れるのも勝負の世界。いまの城福監督は「まずは勝利が第一優先」という姿勢を押し出しており、理想の到達は一足、二足飛びで成し遂げられるものではないと覚悟している。
ただ、この短期間で変化も存在する。中盤より前からの能動的な守備は顕著な変わりようだ。毎試合、米本や橋本といったボール奪取力に優れた選手たちも高いインテンシティーでプレーし続けている。それはACLの舞台でも韓国や中国のクラブ相手に発揮され、チームを下支えする重要な武器となっている。
一方、攻撃面は苦しい。一番のネックはFWだ。前田が連戦で疲弊状態。彼の代わりに先発出場できるストライカーも不在という状況である。前節、ようやく平山とムリキの強力FWがそろってベンチに入ったが、まだ「時間限定の出場」(城福監督)しかできない。
攻撃の軸が定まらないことが、機能停滞の大きな要因。川崎F戦もまずは米本や森重を中心に守備でリズムを作って後半、平山やムリキの登場でギアを上げる。それが、現実的なゲームプランとなる。 ( 西川 結城)