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J1リーグ 第7節
4/16(土) 15:00 @ 味スタ

FC東京
2
1 前半 1
1 後半 3
試合終了
4
川崎F

Report マッチレポート

力ずくで勝利を奪った、川崎Fの“個”

2016/4/18 6:00

川崎Fが終盤に爆発し、多摩川クラシコを制す

 試合後、最後まで取材陣に囲まれていたのは2ゴールの大久保と2アシストの中村だった。先にスタジアムの出口に現れた風間監督が一言。「ウチも毎試合ヒーヒー言いながら戦っているよ」。首位に立つものの、試合内容はまだ満足できないという口ぶり。とはいえ、指揮官の表情はスッキリとしていた。

 前半の早い時間に点を取り合ってスタートした試合。その後はボールポゼッションで上回る川崎Fに対して、組織的な守備で対抗するFC東京という構図だった。「全体をコンパクトにして、かなり手ごたえを感じながら守備ができていた」とFC東京の森重も自分たちの振る舞いに自信を持っていた。

 後半、前田の得点でFC東京がリードを奪い、その勢いのままさらに攻勢に出た。何度も川崎Fに襲い掛かったが、1点差のスコアは動くことなく試合も残り15分を切った。すると、川崎Fが突如沈黙を破り、持ち前の爆発力でゴールネットを揺らしていく。77分の大久保のPK弾を皮切りに、4分後には小林が逆転ゴール。さらに試合終了間際には中村のクロスをエウシーニョが押し込み、勝負は決した。

 取材の輪が解け、スタジアムをあとにしようとした中村がこう語った。「今日はもうコレクティブ(組織的)とかそんなの関係ないから。個だよ、個で勝てた!」。普段は誰よりも論理的に競技に向き合う男が、この日は力ずくで奪い取った勝利の余韻に浸った。さらに大久保も「痛めた足? こんなの大丈夫だよ。こういう勝ち方もありでしょ」と笑う。

 理想高きサッカーを求めるチーム。満足のいかない内容になれば負けてしまう試合を何度も経験した。そんな印象を、多摩川クラシコでは振り捨てた。中村、大久保、小林・・・紛れもなく“粒の大きな個”の集合体である川崎F。チームとして理想を描けなくても、今季は苦しみながら勝てている。それが、余計に選手たちの能力と価値の大きさを証明している。(西川 結城)

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