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1-0でもなんでもまず勝利が必要だが、その上で2点差以上の勝利、もしくは3得点以上の1点差勝利を収めることができれば、広島はさらに有利な状況に立てる。山東魯能との2試合トータルスコアで逆転できれば(前回対戦は広島がホームで1-2の敗戦)、最終節で山東魯能と勝ち点で並んだとしても、当該チーム同士の戦績(得失点差、得点数)で上回る広島がグループステージを突破できるからだ。最終節をこのグループF、さらにはKリーグでも首位を走るFCソウルと戦う広島にとっては、“最終節は引き分けでもOK”という条件を手にすることの意味は小さくない。
そうなると攻撃陣に懸かる期待は高まるが、ピーター・ウタカは遠征に帯同しておらず、浅野も離脱中。そんな中、指揮官は決して多くない手駒をフル活用することを考えているだろう。
先発は、5日のACL第4節・ブリーラム戦(2◯0)で先制点を生み出した佐藤と宮吉のコンビが濃厚。幾度も大一番でチームに勝利をもたらしてきた佐藤と非凡なシュートセンスを持つ宮吉の二人は、周囲が質の高いボールを届けることさえできれば期待に応えてくれるはず。サイドアタックにも工夫が必要になってくるが、この二人の長所をうまく引き出して得点を狙っていきたい。そして、切り札になりそうなのが皆川だ。今季はまだ無得点だが、24歳の大型FWは「与えられた時間で結果を出すしかない」と気持ちを切らさず準備を続けており、アグレッシブさを前面に出せる状態は整っている。
山東魯能の守備陣は、ブラジル代表のCBジウが中心となって個の力で要所をつぶしてくる強さこそ有しているが、決して組織的ではない。両サイドに起点を作りながら守備陣の集中力を奪っていき、中央で連係、連動すれば必ずスキは生まれる。辛抱強く相手を揺さぶり続け、それぞれが長所を発揮して山東魯能の守備を突き破りたい。 (寺田 弘幸)