清水、理想的な展開も守備のスキを突かれる
清水にとって雨天の試合は、リーグ戦129試合で63勝17分49敗(勝率約49%)。これまでのリーグ戦通算成績が790試合367勝116分307敗(勝率約46%)のため、若干だが雨天の場合は勝率が上がる。清水にとっては“恵みの雨”にしたいところだった。
しかし、暴風雨となった試合は、開始直後に讃岐が先制点を奪う。「気持ちが入っていなかったわけではないが、気持ちとプレーが合っていなかった」と本田が話したように、あまりにも無防備な失点だった。
ただ、いつもと違ったのは、今季ホーム初ゴールが生まれたこと。20分、右サイドからの村田のクロスに、走り込んだ大前がニアで合わせて同点。第6節・熊本戦(2◯0)と同様、二人のコンビが輝きを放った。このゴールで、重荷から解放された清水は、後半立ち上がりの54分に逆転に成功。「グラウンドがスリッピーな状態だったので、中距離からのシュートを狙おうと思っていた」というチョン・テセが、自陣からドリブルを開始し、約20mの距離から左足でグラウンダーのシュートを決めた。芝が雨で濡れ、走るピッチが清水の味方をした。大前、チョン・テセの“アベックゴール”は初めてのこと。ホーム初ゴールを大前が奪い、逆転ゴールを今季初先発のチョン・テセが奪うという清水にとっては理想的な展開となり、今季初の勝ちロコは目前だった。
ところが、うまくはいかない。62分、讃岐の木島徹が前線でボールを受けて見事なターンで前を向くと、スライディングをかわし、強烈なシュート。これがポストをはじき、水しぶきを上げてネットに収まった。
ホーム初勝利がこぼれ落ちた清水。攻撃がうまく回れば、守備にボロが出る。3歩進んで2歩下がるようなもどかしい状況が続いている。(田中 芳樹)