ここまで未勝利で最下位の山形は、二人出場停止の事態も受け、4バックにシステム変更。伊東、汰木、田代ら技術の高い選手を先発させ、足元の技術に長けた川西をボランチで起用したことでチームのボール保持率が格段にアップした。落ち着いて攻撃に移れたことはもちろん、不意にボールを失う回数が減ったことで守備への負担も減少。11分の汰木の先制点はスローインからの流れだったが、伊東のクロスも含め各選手の攻撃面のポテンシャルが随所に表れたシーンだった。
前半、落雷のため約40分中断したが、再開後も山形の集中が途切れることはなかった。しかし、ハーフタイムをはさみ、ビハインドの札幌が菅に代えて内村をピッチに投入したことで状況が変わる。この交代でトップ下に配置されたジュリーニョが抜群のキープ力でボールを展開。すると59分、そのジュリーニョが右サイドに流れた都倉にボールを送ると、都倉がゴール前にグラウンダーのクロス。これに内村が合わせて同点に追い付いた。後半の札幌は圧倒的に攻め込み、ペナルティーエリア内にも頻繁に侵入。終盤には開幕戦以来の出場となる小野も投入したが、逆転とはならなかった。(佐藤 円)