岡山が、一枚も二枚も上手だった。
群馬の決定機は開始8分に迎えた小牟田のシュートの場面だけ。それをGK中林に阻まれると、その後のチャンスは限りなくゼロに近かった。群馬は、アタッキングサードまでボールを運びながらゴール前で拙攻を繰り返した。岡山は、長短のパスを使い分けて群馬の守備網を分断すると、中盤を支配してゲームを優位に進めていく。35分には、片山がゴール前へ入れたクロスをファーから走り込んだ加地が蹴り込み、先制に成功。「相手のマークがズレていたので、迷わずに打とうと思った」(加地)。岡山はベテランの一撃で、ゲームの主導権をたぐり寄せた。
群馬は後半、攻撃の圧力を上げてゴール前へ人数をかけるが、チームとしての攻撃の形が見えず、チャンスを創出することができない。終盤は、ボカ、川岸らがパワープレーを決行するがゴールは遠く、3連敗となった。岡山は、群馬の攻撃を的確にかわして完封勝利。岩政が支える守備陣、矢島が仕切る中盤、赤嶺が軸となる前線のバランスが良く、チームとしての高いポテンシャルを示した。岩政が「シーズン後半に向けてもっと強いチームにしていく」と話したが、その視線の先にはJ1昇格がハッキリと見えている。(伊藤 寿学)