C大阪が守備を固めた北九州を最後に攻略
「起きるのが遅かった」。今節のC大阪の戦いぶりは、リカルド・サントスのこの言葉に集約される。特に前半は、“引いた相手を崩せない”というよりも、ミスが多く、なかなか攻撃をテンポアップできなかった。すると44分、けがから復帰し今季初出場となった北九州の原に直接FKを決められ先制を許してしまう。この失点で目が覚めるかに思われたC大阪だったが、後半も試合の入りは変わらない。攻撃にかかったときにスピードが上がらず、パスミスも目立ち、手数を掛けずに攻める北九州がセットプレーからチャンスをうかがう展開も前半と同じだった。
それでも、一人目の交代として関口がピッチに投入されたあたりから、次第に流れがC大阪に傾く。序盤からハードワークを続けてきた北九州に疲れの色が見え始め、ディフェンスラインが下がると、C大阪はセカンドボールを拾ってニ次、三次攻撃で北九州を押し込んだ。攻撃に人数をかけるC大阪に対し、攻撃の枚数を減らして6バック気味に守備を固める北九州。ホームチームがこじ開けるか。アウェイチームが守り切るか。構図が鮮明になる中、試合は最後の最後に動いた。後半ロスタイム、中盤でボールを受けたソウザが右サイドの関口に展開すると、そのまま前線へ侵入。関口のクロスに右足で合わせてゴールネットを揺らした。
同点後も逆転を狙って一気呵成に攻めたC大阪は試合終了間際に関口がチャンスを迎えたが、シュートはGK正面。試合はこのまま引き分けで終了した。C大阪は敗色濃厚な展開からの同点劇で、開幕からの無敗をクラブタイ記録となる8試合に伸ばし、首位をキープした。(小田 尚史)