Photos: Atsushi Tokumaru
我慢が実った後半ロスタイム。武富の劇的ゴールで公式戦4連勝
「時間によって、自分たちがやろうとしていたことはものすごくうまくいっていた」と風間監督が振り返ったように、序盤にペースを握ったのは川崎F。
しかし32分、一つのプレーで流れが変わる。中盤でボールを奪い、ディエゴ・オリヴェイラがペナルティーエリアに侵入し、シュート。GKがはじいたボールを秋野が押し込もうとするが、ポスト直撃。そのこぼれ球をさらに田中が左足で打つが、これもゴール上に外れた。この試合で初めての決定機は逃すも、このプレーを機に柏が攻勢に出る。柏に先制点が生まれたのは、それから間もなくの39分。谷口のバックパスが弱くなったところをオリヴェイラがカット。そのまま、GKとの1対1を冷静に流し込み、公式戦2試合連続となるゴールを挙げた。
後半、川崎Fは選手交代で打開を試みる。64分に中村を投入し徐々に流れを引き戻すと、72分、CKからエドゥアルド・ネットの来日初ゴールで追い付く。逆転を狙う川崎Fは、ジョーカーとして控えていた小林をピッチに送り込む。しかし、苦しい時間でもチーム全体で耐えられることが、柏の好調を支えている要因の一つ。試合前に下平監督が「ボールを持たれる時間は絶対にあるが、守備で対抗して、そういう時間帯もあると理解してゲームに入りたい」と話したことを選手が実践し、逆転は許さない。
我慢が実ったのは後半ロスタイム。伊東のドリブルのこぼれ球を拾った茨田がフワリとしたクロスを上げる。相手のクリアが小さくなり流れてきたボールをゴール前にいた武富が頭で押し込んだ。途中出場の3人で決勝点をもぎ取る、劇的な展開だった。この直後に試合終了の笛がなり、柏が決勝トーナメント進出にグッと近付く勝ち点3を手に入れた。(須賀 大輔)