■アビスパ福岡
セカンドボールを拾えるかがポイント
20日のナビスコカップ第4節・仙台戦(0△0)では両者ともにメンバーを入れ替えたとはいえ、福岡は二ケタとなる13本のシュートを放った。
「攻撃の回数をどれだけ増やせるか」と井原監督が現状の課題を語っていた中で、決定力こそ欠いたものの、攻撃面で改善の兆しを見せた。また、今季公式戦初出場を果たしたGK神山が完封を達成するなど、チーム内の競争という意味でも明るい材料を手にすることができた。
調子が上がっていないとはいえ、G大阪はそれでもG大阪だ。焦点はセカンドボール争いになる。単騎でも前に運べる甲府のクリスティアーノなどとは違い、ウェリントンは周りに生かされてこそ真価を発揮できるタイプ。空中戦の強さはJ1でも発揮しているだけに周りのサポートの質の向上は不可欠だろう。
ウェリントンに当てたあとにどれだけセカンドボールを拾えるか。広範囲に動き、ボールを刈り取ることができるダニルソンの存在を生かし、個々がリスクを恐れずに勇気を持って前にポジションを取ることも必要だろう。失点をしないために後ろに比重を置くことは大前提だが、その中でもリスクを見極め、前に出て行きたい。(杉山 文宣)
■ガンバ大阪
仕切り直し。“戦える選手”で福岡へ
目指していた目標が大きければ大きいほど、喪失感も大きくなる。8年ぶりのアジア制覇の夢を、屈辱的な形で断ち切られたG大阪はいま、メンタル的にもチーム状態的にもどん底に追いやられている。
直近の公式戦7試合は1勝6敗。ACLだけでなく、リーグ戦でも波に乗れない苦境が続くが、いまチームに求められるのは常にポジティブな丹羽の言葉をかみ締めることだ。「Jリーグに切り替えることがいまのチーム状況では大事」。
ACL優勝と並ぶ二大目標がリーグタイトルの奪回だった大阪の雄にとって、下を向く時間はない。
長谷川監督が「気持ちの切り替えは簡単ではないが、ここを乗り越えないとACLのリベンジを来季もできなくなる」と語っているとおり、ACLの舞台に戻るためにはリーグ戦での巻き返しが必要になる。
当初予定されていた21日の練習はオフとなり、肉体的にも精神的にもリカバー中のG大阪だが、ピッチ内でのテコ入れも不可欠だ。「活気が出るメンバー構成を考えて行きたい」(長谷川監督)。