風間監督が就任してから4年。技術の向上がもたらした爆発的な攻撃力は、今季ここまでリーグトップの18得点という数字に表れている。前節のFC東京戦(4◯2)の4ゴールはまさに、これまでの取り組みの結晶と言えるモノだろう。90分トータルでうまくいかなくても、一瞬のスキがあればゴールを奪える。それが川崎Fの武器であり、継続してきた成果だ。
また、今季になって明らかに飛躍したモノもある。ボールを失った瞬間に見せる“奪い返す”力だ。データにも表れているが、これも攻撃力が高まっている証拠。味方同士が近い距離でボールを繋いで奪われずに押し込むことができるため、失った瞬間も複数人でアプローチを掛けに行きやすいのだ。また、多くの相手は密集地帯でボールをさばくことに川崎Fの選手ほど慣れていないため、ミスを誘発できるという側面もある。この良い守備につながる攻撃ができるのも、毎日のようにペナルティーエリア幅、ピッチの縦の長さが半分以下の狭いピッチで11対11のゲームをやり続けているから。ピッチにおける“窮屈さ”と“プレッシャー”の基準がほかのチームとは異なるのだ。
「攻撃のための守備」。
この言葉を今季は多くの選手から耳にする。チームとして統一されているこの意識こそが、好調の要因の一つであり、今季川崎Fが見せている“変化”である。(竹中 玲央奈)