22日の東京・小平。公式戦3連敗と苦しい状態となったFC東京は、練習後に城福監督をはじめとするコーチ陣全員と、チーム強化スタッフを交えたミーティングを行った。
ここ数試合、毎度猫の目のように目まぐるしく代わっていた先発メンバー。今季はACLとの連戦があり、さらにシーズン序盤からけが人も多く抱えていたことを考えると、選手のやりくりはいたし方ない。とはいえ、毎回先発が代わる中で、コンビネーションや連係面が定まらない状態が続いていた。ミーティングでは、いま一度チームのベースを固めて、そこから好不調の見極めやけがなどのアクシデントに柔軟に対応していくという方向性を確認。戦力はそろっているだけに、指揮官の人選とチーム戦術を整理していけば、いまほど苦しむことなく戦いを進めていける。そう、クラブは判断したのだった。
果たして、甲府戦も先制点を奪われ、FC東京はいきなり苦しい展開を強いられてしまった。ネイサン・バーンズや阿部といった個で打開できるアタッカーを先発から起用し、勝ちに見放された現状打破を図ったが、最終ラインが5枚気味に並ぶ甲府の堅い守備ブロックを前に、前半は攻め手が見付からず。
しかし後半、バーンズらに加えて河野もかき回し役として存在感を見せ始め、徐々にゴール前でのシーンを増やしていく。そして相手を押し込んだところでセットプレーを奪い、63分の平山のヘディング弾につながった。結果的に、平山の先発抜擢は当たり、彼の個性も生きた。
「選手の個性がさらに生きるプレーを増やしたい」。これまでの采配からの改心か、先発選考に対する選手へのメッセージか。指揮官が語った言葉は、今後のチーム作りの一つの指標になる。拍手とブーイング混じりのファンの反応を見ても、引き分けは当然煮え切らない結果。チームに変化の兆しは見えたが、次の勝利まで閉塞感は完全には霧散しない。 ( 西川 結城)