試合の入りで果敢な姿勢を見せたのは開幕戦(福岡戦・2◯1)以来の勝利に飢えるホームチーム。積極的に磐田の高く設定された最終ラインの裏を突く動きを見せた。一方の磐田も立ち上がりの鳥栖の攻勢をしのぐとアダイウトン、太田というスピードに長けた両翼をこの日、トップ下に入った松井が質の高いパスで生かし、流れを押し返す。しかし、その磐田がアクシデントに見舞われる。ジェイに代わり、この日、1トップに入った森島が空中戦の接触で腰を痛めてしまう。痛めたあともプレーを続けていたが続行不可能となり、20分に齊藤と交代した。空中戦では上々の勝率を見せていただけに磐田にとっては不慮の交代となってしまった。前半の中盤以降はややオープンな展開となるが鳥栖は36分、高橋の縦パスをキープしたペク・ソンドンがサイドに展開。ボールを受けた吉田がクロスを送り、豊田が左足を振り抜くも、クロスバーに阻まれる。磐田も43分、相手CKのカウンターからの太田のクロスにアダイウトン、齊藤が飛び込むも合わせられず。両者ともに持ち味は出したが得点を生み出すことができない。
後半、先に攻勢をしかけたのは磐田。48分、セルフジャッジで足の止まった鳥栖のスキを突きアダイウトンがミドルシュートを放つもポスト。続けざまの齊藤のシュートも際どい形で枠をそれた。鳥栖も64分に岡本、池田の2枚代えでシステムを[4-4-2]に変更する。前線のターゲットを増やし、クロスから攻勢を見せるも、放つシュートはことごとく枠を捉えられない。磐田も[4-4-2]に変更し、対抗策を練ると、89分だった。中村太のFKがクリアされると、そのボールを大外にいた松浦がボレーで折り返す。ゴール前で構えていた大井がこれを落ち着いてゴールに流し込み、磐田が先にスコアを動かした。鳥栖に反撃の時間は残されておらず、磐田が「残留争いのライバル」(名波監督)と位置付けた鳥栖から大きな勝ち点3を奪った。(杉山 文宣)