クラブ新記録となる開幕9戦負けなしを前に、C大阪は北の大地で今季初黒星を喫した。
試合の内容自体は一進一退であり、過度に悲観する必要はないが、土壇場で追い付いた前節・北九州戦(1△1)の引き分けを今節に生かすことができず、むしろ、守備的に構える相手を崩し切れない課題を再び露呈した。その点でJ1昇格へ向けて乗り越えるべき一つ目の山が訪れたと言える。
今季のC大阪は、「全員攻撃・全員守備」(大熊監督)を標榜し、各選手がやるべきことをしっかりやり切ることで、派手さはなくとも、しぶとく確実に勝ち点を積み重ねてきた。ただ、ボールを保持して主導権を握った中での攻撃にはまだ課題も残る。前節は20本、今節は15本とシュートそのものは打てており、手詰まり感うんぬんに言及するほどの状態ではないが、フィニッシュへ至るアイディアやスピード感、崩しの局面での物足りなさは残る。チームで最もゴールを決め、シュートを打っているのがボランチのソウザという事実も、攻撃陣にとっては歓迎すべき事態ではない。
交代選手がチームを活性化した前節の流れを受け、今節は先発を変更する可能性も示唆していた指揮官だが、フタを開けてみれば、先発11人の顔ぶれは前節と同じだった。前節の反省を同じメンバーで生かすこと、そして、負けていない事実を尊重した格好となったが、控えには玉田や関口、今季まだ一度もメンバー入りしていない清原といった、地上戦で変化をつけることができる選手もそろっている。今節を前に、「継続していることも大事にしながら、新しい刺激を入れたほうがいいのか、少し考える必要はある」と話していた大熊監督。対戦相手との兼ね合いもあるが、ゴールデンウィークによる連戦となる次節以降、層の厚さを発揮すべき時が来た。 ( 小田 尚史)