前節の長崎戦が中止になったこともあって、メンタル面や試合勘の低下といったところに難しさを抱えてアウェイに乗り込んだ水戸。それでも「いまできることを見つめ直す2週間」(西ケ谷監督)を過ごした選手たちは、前半からやるべきことを遂行し、主導権を握る。試合が動いたのは36分。攻撃の形の一つである前線へのロングフィードを起点に、最後は今季初先発の今瀬がゴールを沈めて先制。このゴールでより自信を得ると、後半は前に出てくる相手の攻撃を冷静に対処しながら、セットプレーから追加点を奪い、試合の大勢を決めた。
内容を振り返ると、スコア以上に東京Vの悪さが際立つ試合だった。「悪循環」と冨樫監督は会見で言葉を残したが、相手のプレッシャーに対してボールをつなぐことができず、後方からのロングボールが多発。さらに球際の勝負で上回ることができずに、セカンドボールを拾われ続けた。後半の2失点目以降は、ボールを受ける動きも減り、ミスから3失点目を献上。途中出場のアラン・ピニェイロが負傷交代するなど、良いところを見いだせぬまま試合終了のホイッスルを聞いた。「今日は完敗」と中後。運動量や気持ちの面を含めて、課題が浮き彫りになる一戦だった。(林 遼平)