両チームのシュート数を見ると、群馬の5本に対して松本は16本。試合のすう勢も、その数に比例していたのは事実。ただ、試合後の反町監督の表情は決して明るくなかった。「前半は良かったが、後半はリズムを失ってしまった」。
指揮官の言葉どおり、前半を制したのは松本。高崎、山本、そして工藤。前線の3枚がそれぞれ持ち味を発揮することで、好機を創出。29分の先制点の場面は、喜山の縦パスが那須川へ、さらにゴール前へと走り込んだ工藤へとボールが渡る。手数をかけず、しかしロングボール1本ではなく後方から強気の縦パスを2本つなげて崩す。狙っていた形で得点が生まれたことは大きな収穫と言える。
しかし、後半は流れがアウェイチームへと傾く。「後半は向こうも間延びして、スペースが空いてきた」と高橋が述べるように、攻守の切り替えが遅くなった松本に対して、前節・岡山戦(0●1)から大きく先発メンバーを入れ替えて一新した群馬がカウンターで得点を狙った。松本は67分にPKを得た山本が自ら押し込んで点差を2点に広げたが、その後は安全圏とは言えない展開に。80分には右サイドからのクロスをファーサイドの高橋に押し込まれて、群馬にゴールを許してしまう。最終的にはそのままの2-1でタイムアップとなったが、群馬には一筋の光明が差し、松本は一抹の不安を残す一戦となった。(多岐 太宿)