■ファジアーノ岡山
2回でダメなら3回。チャンスを作り続けるのみ
前節で首位に立った町田を迎える。長澤監督は「首位にいる理由は分かる。パス本数はリーグで断トツに少ないチームで、(選手が)そろい切らないうちに攻めてくる」と警戒して今節への準備を進めているが、最も強調しているのはホームで連敗できないということ。「サポーターも思いは一緒だと思うので、ホームでしっかりと戦う」と指揮官は語気を強めた。
前節は山形の守備を破ることができず0-1で敗れ、「最後のところはやっぱり個の能力だし、うまくなるしかない。ほかのチームよりも練習するしかないと思う」と矢島は振り返る。チャンスを創出することはできており、「あとは本当に最後のシュート、ラストパスの精度」(赤嶺)の部分だが、これらは決してすぐに解消する問題でもないだろう。ならば、「2回でダメだったら、3回、4回とチャンスを作るしかない」(矢島)。ゴールをこじ開けるまでチャンスを作り続けるのみだ。
9試合を終えて4勝3分2敗は昨季の同時期とまったく同じ戦績。そして、昨季はゴールデンウィークの連戦でチームは下降していった。「昨季とは違うところを見せたい」(矢島)。首位・町田を迎える今節は、今季の岡山の力が問われる格好の一戦になる。(寺田 弘幸)
■FC町田ゼルビア
“らしさ”を出し続けることは容易でない
先頭に立てば風当たりは強くなる。町田は8試合負けなしだが、MF森村は「内容を見ると対策されてきていて、毎試合少しずつ色が出せなくなってきている」と厳しい現状認識を口にする。前後左右にコンパクトな陣形を作る町田を、対戦相手は対角のロングキックで揺さぶってくる。町田の理想は前からプレスを掛け、自由にサイドチェンジを蹴らせない展開だ。
90分間をとおして見れば我慢の時間も必ず出てくる。町田が首位にいる一因は、狙いどおりに運べない時間帯でも失点はしていないことだ。相馬監督も「大前提は自分たちがチャレンジしに行くこと」と明言しつつ、「それなりに我慢するというのは、22番目のチームらしくできていると思う」とチームのしぶとさを認める。
一方で相馬監督が「(相手の攻撃を)受けられるようなチームではない。受けたらおかしくなる」と語るように、町田が余裕を持って相手を受け流しているわけではない。今季の6勝を振り返ればすべて辛勝。相手に研究され、気温も高くなる中で、町田の“らしさ”を出し続けることは容易でない。「ここからが踏ん張りどころ。いまは危機感のほうが強い」と森村が語るように、チームは首位に立ったいまも現状をシビアに受け止めている。(大島 和人)