前節・鹿島戦(2◯0)に先発した選手の平均年齢は23.82歳。中村、中谷、伊東、小林、中川らリオ五輪世代、さらには東京五輪世代の中山もここにきて出場機会を増やし、鹿島戦の先発のうち半数を超える6名が23歳以下の選手だった。若手選手の台頭と、彼らのもたらす勢いが快進撃の原動力になっているのは間違いない。
しかし、下平監督が若手を優先的に起用しているのかといえば、決してそんなことはない。柏U-18時代に下平監督の指導を受けた選手は現在のトップチームに11名いるが、監督は就任時に「教え子という理由だけで起用することはない」と明言している。
ミルトン・メンデス前監督がすべてのトレーニングで主力組とサブ組を分け、試合でもメンバーを固定する傾向があったのに対し、下平監督その隔たりをなくし、試合で活躍した者、練習で良いプレーを見せた者に次の試合に出場するチャンスを与えた。そのマネジメントによってチーム内には健全な競争環境ができ上がり、ポジション争いが自ずと活性化。それが若手の台頭を生み、若い彼らに負けまいと中堅・ベテランの奮起にもつながっている。
大谷はプロ1、2年目に現役だった下平監督とともにプレーをした経験を持ち、「シモさん(下平監督)から多くのことを学んだ」と話す。さらに田中、鎌田、大津は下平監督がスカウト時代に獲得した選手だ。教え子以外にも関わり合いを持つ選手が多いこと、そして監督自身のマネジメントもあり、選手たちが指揮官に向ける信頼は厚い。(鈴木 潤)