アグレッシブ・ゼルビアの勢いの前に、2度のリードを守れなかった岡山
「全体的に相手のテンポでサッカーをやってしまった」(島田)。片山のロングスローでゴール前にスクランブルを作って幸先よく先制点を奪った岡山は、最前線で力強くボールを収めた赤嶺が起点になってイニシアチブを握ったが、徐々に試合のペースを町田に持っていかれた。攻守にアグレッシブな町田に岡山は徐々に押し込まれると、31分には敵陣で島田の横パスを鈴木崇にカットされて中島に同点ゴールを奪われる。だが、岡山は再び“飛び道具”でリードを広げる。38分に片山のロングスローを今度は岩政が直接ヘディングで叩き込んだ。
後半になると追い掛ける町田に勢いが出る。その圧力を岡山ははね返すことができなかった。59分に中盤のルーズボールの争いで敗れ、ディフェンスラインの背後に抜け出した中島、鈴木孝とつながれ同点ゴールを奪われてしまう。
その後、岡山は豊川を投入して新しいエネルギーを加えたが、町田の前へ出る勢いが勝る。防戦が続いたホームチームはGK中林の好守によって勝ち越し点を許さなかったが、自分たちのペースでゲームを運ぶことができなかった。矢島は「よく分からないまま終わってしまった」と茫然してスタジアムを後にした。
苦しいゲームの中でも自身のストロングポイントをいかんなく発揮した岩政は「チーム全体の勢いは衰えている」と語り、その状況で選手個々が何をできるかを問うた。「チームが苦しいときや相手が勢いに乗っている時間は必ずある。そういうときに誰が変えていくか、自分で変えていくことができるか」。
首位・町田の勢いを目の当たりにした岡山にとっては、自分たちを見つめ直さなければいけないゲームとなった。(寺田 弘幸)