2試合連続完封勝利。「前節(東京V戦・3◯0)同様、全員のハードワークにより勝利することができた」と西ケ谷監督は笑みを見せた。脆さを見せてきた3週間前までの姿はもうそこにはなかった。勝利を引き寄せたのはプレスのメリハリだ。前半の水戸はコンセプトである“ハイプレス”を徹底。序盤から千葉を押し込み、5分に得たCKをソン・ジュフンが頭で叩き込んで先制。その後も再三チャンスを築いた。
しかし後半に入り、流れは一転。選手交代により、攻勢を強めた千葉に押し込まれる展開が続いた。ただ、「ウチが勝っている場合、相手が切るカードは分かっていた」(西ケ谷監督)と水戸は慌てることなく、前半のハイプレスから「早めにブロックを作る」(細川)戦いに切り替えて対応。オナイウのパワー、船山の卓越した技術に苦しめられはしたものの、GK本間を中心に粘り強い守備でゴールを死守した。
前節の東京V戦前、西ケ谷監督は「スタンスを見直すため」に欧州CLでバルセロナを破ったアトレチコ・マドリーの試合を選手たちに見せたという。「トッププレーヤーたちも前線から走って守備をするし、流れが悪いときには徹底してブロックを作って守る。そのイメージを持つことができた」と細川は語る。個の能力で上回る千葉にチームで立ち向かい、勝利を手にした水戸。その姿は2日前にバイエルン・ミュンヘンを下した“スペインの雄”を彷彿とさせた。(佐藤 拓也)