今季ホーム未勝利の清水と、今季リーグ戦未勝利の金沢の対戦。引き分け以外であれば、どちらが勝っても“初”という文字が頭に付くことになる。
失うモノがない両チームの対戦で、先手を取ったのは清水だった。12分、川口のクロスに大前が頭で合わせて幸先よく先制する。しかし、喜びも束の間。17分に、チョン・テセが不用意なファウルを犯し、自陣でFKのピンチ。辻尾がゴール前のスペースに蹴ったボールに、両チームの選手がなだれ込むと、最も早く反応した太田が押し込み、金沢が同点に追い付く。 後半に入り、「(ボールを)回すことから、突破にトライした」と小林監督が話すように、サイドで積極的にしかけるようになった清水が、52分に勝ち越しに成功。村田のクロスに、再び大前が頭で合わせ2点目。畳み掛けるように、今度はチョン・テセが魅せる。57分、川口のクロスをGKの前で合わせネットに突き刺した。
前に出るしかない金沢は4バックに変更。79分、金沢がラインを高めに取ったところを、石毛がスルーパスで狙い、大前が抜け出す。GKとの1対1は、一度は原田欽にセーブされたものの、チョン・テセが詰めてダメ押しとなる4点目。清水が大勝で今季ホーム初勝利を飾った。
清水は約1年ぶりのアイスタでの勝利を、監督、選手、スタッフ総出の“勝ちロコ”で喜び合った。(田中 芳樹)