リーグ最多の得点数を誇る川崎Fに対して、5本上回る13本のシュートを放ち、CKに至っては13対2で圧倒したG大阪。しかし、サッカーは試合後のデータが必ずしも試合展開に直結しない競技である。0-1で敗れた川崎F戦後、「ゴール前に押し込む形も悪くなかった」と長谷川監督は手ごたえも口にしたが、チームが抱える現状の課題がハッキリした一戦だった。
前半、立て続けに3度の決定機を作られ、30分に先制点を献上したものの、「後ろが1点に抑えてくれているのだから、2点、3点と取らなければいけなかった」と宇佐美は攻撃陣の不甲斐なさを自戒した。今季、無得点に終わった公式戦は早くも5試合目。リーグ戦では9試合を終えて、わずか9得点という有り様ではチームに勢いがつくはずもない。前節の福岡戦(1○0)では機能した遠藤のトップ下だが、前半は決定機がほとんどなく、後半も川崎Fが引いたこともあってパワープレーや、ボランチに下がった遠藤からのロングパス頼みの攻撃に終始。結果的に敵陣深くに押し込む時間は長くなったものの、試合全体を通じた最大のチャンスは途中出場の呉屋のポスト直撃弾のみだった。「アタッキングサードでの変化をもっとつけないといけない」と宇佐美が言えば、遠藤も「流れるような崩しができていない」と攻撃の低調さを自覚する。
もはや首位・浦和との勝ち点差は『10』。目先の勝利に飢えて、突貫工事を行うのではなく、2ndステージの巻き返しに向けて、“基礎工事”を図るべき。いま、チームに必要なのは軸となる布陣を早急に見定めることだ。(下薗 昌記)