まずはこの試合の審判団について触れておきたい。これがJ1通算16試合目となる池内明彦主審は、序盤の軽微な接触に対して笛を吹き過ぎたことが、その後の基準に大きく影響することとなった。その最たるモノが43分の石川直に出た二度目の警告とPK判定であり、仙台にとっては厳しい笛だった。審判団全体でのサポートを含め、この経験を、次回以降の安定したレフェリングにつなげることを期待したい。
その判定を抜きにしても、前半の仙台は出足が鈍く、「プレッシャーを掛け、セカンドボールを拾う」(渡邉監督)というプランがなかなか奏功しなかった。前半の相手シュートはPKを含め3本に抑えたが、自身はボールを前につなげずシュートはゼロだった。
悪ければ悪いなりに前半をしのぎ、後半に勝負を懸けるのも一つの手ではあった。だが仙台は前半45分を耐え抜く前に、前述の退場とPKで深刻な事態に陥った。
対して、鳥栖は出足鋭い守備で前半の主導権を握り、数的優位に立ってからの後半も早い段階で揺さぶって加点。「2-0になってから、リスクを冒さないところもコントロールできた」(マッシモ・フィッカデンティ監督)という落ち着いた試合運びにより、開幕戦以来の勝利を無失点で飾った。(板垣 晴朗)