Photos: Norio Rokukawa
鹿島は15本のシュートを得点に結び付けられず
試合の大半で主導権を握ったのは、チーム全体が連動して圧力を掛け続けた鹿島だった。前半の立ち上がりから人とボールへの強さを見せ、大宮の選手たちが自由にプレーするスキを与えない。大宮がボールを中盤より前に運べない状況を作り、ロングボールを蹴られても植田、昌子のCBがことごとくマイボールにして試合を優位に進めた。
大宮も黙っていたわけではない。特に前半は鹿島のプレッシャーの間隙を縫う攻撃が何度か見られ、19分には江坂がペナルティーエリア内でシュートを放つシーンも作っている。しかし、後半に入ると、鹿島の圧力を押し返せなくなっていった。「前半、相手がプレッシャーに来ることは分かっていたので、スペースに(ボールを)出したことでチャンスは生まれていた。後半もそのイメージでやっていたが、それ以上に相手に圧力を掛けられて、なかなかうまくいかなかった」(渋谷監督)。
それでも、大宮がゴール前で粘り強い守備を見せ、鹿島も得点を奪う場面でアイディアに欠ける面があり、最後までスコアは動かず。勝ち点1を分け合う結果となった。
大宮が打たれたシュートは計15本。後半にはカイオ、遠藤、鈴木にそれぞれ1回ずつ決定機を与えている。ホームチームは無失点に抑えたことをポジティブに捉えるべき試合だった。家長は試合後、「試合に入る前から、ある程度攻められるイメージは持っていたので、想定の範囲内のゲームだった」と冷静に振り返る。想定はしていても対策を上回ってくるのが鹿島のような強豪だが、それでも得点を許さなかった。ゴールデンウィーク3連戦の1戦目。最高ではなくとも、最低限の結果を大宮は手にした。(片村 光博)