折からの強雨はピッチを水田のごとき水浸しのフィールドに変えてしまった。ショートパスはすぐに止まってしまうため、山口は得意のパスサッカーに固執せず、「割り切って前に蹴り込みセカンドボールをより多く拾う」(島屋)という狙いに切り替えた。
ただ、24分に島屋が送ったクロスを中山が収め切れないなど、前半はラストパスの呼吸が合わなかった。一方で群馬は奪ったボールを素早く運び、前半終了間際には常盤が裏に抜けて決定機。しかし山口は一森と北谷が体を寄せてピンチを耐え切った。
0-0で迎えた後半の立ち上がり、セカンドボールへの意識がゴールを呼び込む。47分、島屋がゴール前で左サイドを駆け上がった庄司にボールを送ると、ためらわずにクロス。一度は人数のそろっていた群馬にはね返されるが、これを拾い直した中山が鋭く左足を振り抜いて山口が先制した。1点を先行した山口はなおも攻勢に出る。相手が前がかりになったことで裏のスペースも突きやすくなり、途中出場の加藤と星も果敢に背後を狙っていく。80分には中山の縦パスにその加藤が抜け出て、J初ゴール。終盤は群馬の反撃に遭うも粘り強い守備で耐え、山口が2-0で快勝。5試合ぶりのクリーンシートで3連勝となった。(上田 真之介)