Photo: Norio Rokukawa
出し手と受け手の呼吸が合わないチグハグな攻撃
浦和はこの試合、首位突破が懸かっているとはいえグループステージ突破を決めていることもあり、直近のリーグ戦(J1・1st第9節・名古屋戦・4○1)から先発を8人変更。一方ですでにグループステージ敗退が決まっている韓国の浦項も直近の国内リーグ戦から先発を6人入れ替え、ベンチには6人と登録メンバーよりも一人少なかった。グループステージ最終節はともに普段とは異なるチームで臨んだ。
立ち上がりからボールを支配したのは浦和。しかし、出場機会が少ない選手が多いことに加えて強風の影響もあり、出し手と受け手の呼吸が合わない。「風の影響で裏を取るタイミングが難しかったが、もっと裏を意識していれば足元でもらうこともできた」と石原は話したが、後方から前線にパスを出すのはほとんど柏木に限られた。それでも37分に那須、40分にズラタンがチャンスを迎えたが、決め切れなかった。
後半は浦項が長身FWチェ・ホジュを前線に入れてターゲットを増やすと同時に、選手交代で駒井、柏木と前半、攻撃の起点になった選手を抑えに来る。そして65分にはセットプレーから味方の選手に頭を蹴られたパク・ジュンヒがペナルティーエリア内で倒れると浦項にPKが与えられた。不可解な判定だったが覆ることはなく、PKをベセリノビッチに決められ、浦和は先制点を許してしまう。しかし、浦和も交代選手が攻撃のリズムを作ると87分、途中出場の興梠のパスをズラタンがフリックしたボールが相手の手に当たってPKを獲得。これをズラタンが決め、同点に追い付く。ただ、逆転にまで持っていく力はなくグループステージの2位通過が決定。浦和はグループFを首位通過したFCソウルとラウンド16で戦うこととなった。(菊地 正典)