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グループステージ敗退が決まっているホームの広島と、1位突破が決まっているアウェイのFCソウルの一戦は、お互いにフレッシュな選手たちが先発メンバーに名を連ねた。
広島は直近のリーグ戦から先発9選手を変更。プロデビュー戦となった森島や、広島での公式戦デビューとなった大谷が最終ラインに入る若いメンバー構成となったが、気合いは十分。「死ぬ気で勝ちにいって、残りのシーズンにつなげられるようにしたい」(大谷)。モチベーション高く臨んだ。
試合はお互いに慎重だった立ち上がりを終えると、徐々に広島がペースをつかんでいく。高橋が右サイドで積極的にしかけると、18分には皆川のシュートがFCソウルのゴールを脅かし、その1分後には浅野が強烈なミドルシュートを放つ。勢いに乗った広島は、27分に左サイドから蹴った清水のFKを浅野がニアで合わせて先制点を奪った。
リードを奪った若い広島は積極的に試合を展開していく。効果的にポゼッションして相手を揺さぶり、前線で浅野がFCソウルに脅威を与え続け、39分に敵陣でボールを奪い返し、清水のクロスに皆川がダイビングヘッドで合わせてリードを広げた。
後半からFCソウルはシステムを3バックに変更して前線から圧力を強めてきた。広島は守備の時間が長くなったが、焦ることなく吉野を中心に中央を固めて対応していく。効果的なカウンターを出すことができなくても我慢強く戦い、スキを与えない。試合終了間際にアドリアーノにPKを決められて1点差に迫られる“若さ”も見せてしまい、後半ロスタイムはFCソウルのパワープレーに苦しんだ。しかし、GK増田の好守もあって何とかリードを守り切り、タイムアップ。
若い力が躍動し、一人ひとりが力を出し切ってグループステージの最終節を勝利で飾り、広島の16年のACLは幕を閉じた。(寺田 弘幸)